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Berimbau - Duo#2 -  [音楽・動画]



今回はBaden Powell の<Berimbau>です。今回もBaden ギターとハイハットのみの音源です。前回のJoão Gilbertoと同じで、ギターのみで音楽を完成せることができるミュージシャンですが、同じハイハットのデュオでも音像がだいぶ違いますね。Badenの場合は、パーカッションと一緒になって音楽が進んでいくという感じ・・・というかリズム隊もギターで牽引していく感じがします。そのあたりがよくわかるのがこの動画です。



いやあスゴイですよね。ドラマーとベーシストは現地のサポートミュージシャンだから、というのもあるかもしれませんが、Badenまったく彼らの方を見ようともしませんね。「勝手についてこい」と言わんばかりです(笑 とにかくこの時期は、やたらめったらテンポが速い。あの<The Girl From Ipanema>も物凄いスピードのライブ音源があります。「娘さん全力疾走」ですね(笑 絶頂期の彼の演奏は正に「紙一重」・・・狂気さえ感じます。

晩年の味のある演奏もいいですが、僕はやはりこの時期の演奏が一番好きです。
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Águas de Março - Duo#1 - [音楽・動画]



さて多摩川音響は基本的にメンバーの人数を決めていないのですが、コアになるメンバーは撥弦楽器と打楽器のデュオなのです。個人的に、撥弦楽器と打楽器の組み合わせというのは、特別な組み合わせでもあります。なんというか、最もヒエラルキーの無い、立体的な音楽を演奏することができるフォーマットだと思っています。
というワケで「デュオ音源強化期間」として(笑 僕が影響を受けた音楽をシリーズでお送りします。

初回は、João Gilberto のアルバムから Antonio Carlos Jobim 作詞・作曲、<Águas de Março >(3月の水)を。Joãoの場合、ギターとボーカルだけで音楽としては完成しているのですが、そこにパーカッション(ハイハット)が入るだけでカラフルで立体的になると思います。初めて聴いた時、ギターのコードの爪弾きからボーカル、ハットが入ってくる瞬間がとにかく快感で、ふっと意識が戻ってくるみたいな感覚がありましたね。この曲は歌詞も素晴らしくて(韻を踏んだ?)、ポルトガル語の発音の美しさもあってボーカル曲として完璧な楽曲の一曲だと思っています。

ちなみに訳詩はこちら・・・素晴らしすぎます。

<3月も水>
棒、石
道の終わり
切れ株の残り
ちょっとひとりぼっち
ガラスのひとかけら
命、太陽
夜、死
投げ縄、釣り針
ペローバ・ド・カンポの樹
材木の節目
カインガーの樹、カンデイアの樹
マチータ・ペレイラの樹
風の木
川岸の崖崩れ
奥深い神秘
求めても、求めなくても
吹いている風
坂の終わり
梁、空間
棟上式
降っている雨
三月の水の
小川の会話
疲れも終わり
足、地面
ぶらぶら歩き
手のひらの小鳥
パチンコの石
空の鳥
地面の鳥
小川、泉
パンのひと切れ
井戸の底
道の終わり
顔に不機嫌
ちょっとひとりぼっち
棘、釘
先っちょ、点
滴り落ちる雫
計算、物語
魚、仕草
輝いている銀
朝の光
届いたレンガ
薪、昼
森の道の終わり
ピンガのボトル
路上の破片
家の設計
ベッドの中のからだ
故障した車
泥、泥
足跡、橋
ひきがえる、かえる
森の残り
朝の光の中に
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望
蛇、棒
ジョアン、ジョゼ
手のひらの棘
足の切り傷
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望
棒、石
道の終わり
切れ株の残り
ちょっとひとりぼっち
足跡、橋
ひきがえる、かえる
ベロ・オリゾンチ
三日熱
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望

訳:岩切直樹氏のバージョンです。

実はこの曲に関しては、Antonio Carlos JobimとElis Regina バージョンも素晴らしいです。



後半のユニゾンがもう最高!

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Blue Guitars - BOX セット#2 - [音楽・動画]

chris1.jpg


「箱モノ」をもう一つ。
Chris Reaが2005年に発表した作品です。彼は2001年に膵炎にかかってしまい、生存率50%の大手術を受けています。闘病中に「もし回復できたらやりたい事をやる」と決意を固めたらしいです。そして復活。18ヵ月の制作期間を経て完成したのが12枚組(うち1枚はDVD)の大作でした。しかしベスト盤とかでなく、新録音のみで11枚を18ヵ月というのは物凄いスピードですね。

chris2.jpg


これが中身なんですが、ちょうどLPサイズぐらいの本になっていて、使用楽器やもろもろのデータが写真を含めてまとめられています。ちなみにイラストもすべて本人の手によるもの。

chris3.jpg


Chris Reaというミュージシャンは日本ではいまいちマイナーだと思います。知っている方もおそらくはAOR(死後?笑)方面のボーカリストとしてではないかと思います。たぶんこれが一番有名でしょう。



ぽいですよねえ(笑 なんだかとにかく「オシャレなカットをつないでみました」的な(笑

そして彼はソングライターとして、そしてギタリストとしてとても優れたミュージシャンでもあります。特にスライドは音色といいフレージングといい素晴らしくて、僕は大好きなのです。彼の音楽のベースはブルースで、この作品もブルースに立ち返ったものですが、あくまで「彼の考えるブルース」であり、ある意味「突然変異的ブルース」だったりします。これが悪いのかといえば、そんなことないのが面白いところ。音楽性を出生で決めるのはあまり好きではないのですが、ある意味複雑といってもいいような音楽を聴いていると、少なからず影響はあるのかなと思ってしまいます。

さて現在のChris Reaですが、この作品を発表後大手レコード会社をはなれ、自主レーベルを立ち上げて自分の好きな音楽だけを演奏しているようです。最近のライブの映像がこれ。



いやー実にノビノビしてますよねえ。ほんとギターが好きなのがわかります。小ネタなのですが、彼はギターのトップにお手製(? のピックポケットをかならずくっつけています。昔からどのギターにも必ずセットされていて、この動画をみつけた時もニヤニヤしてしまいました(笑 ちなみにファンサービスなのか、ちゃんと昔の曲も演奏しています。



間奏のギターソロは、昔から必ずサポートギタリストにソロをとらせるんですよね。バンドもだいぶ若返っているみたいです。

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Complete jack johnson sessions - BOX セット#1 - [音楽・動画]

milesbox1.jpg


えー「箱モノ」ってヤツです。今回久々に購入しました。一時期よく買っていたのですが、ほとんど手放してしまって今手元にあるのは、Led Zeppelin、 Velvet Undergroundぐらいです。なぜかといえば、やたらアウトテイクばっかり詰め合わせても、やはりそこは「アウトテイク」なワケで(笑 特にジャズ系は、「あーこの人もダメなときは」ってのがわかるぐらいで、何度も聴く気になれません。実は今回購入のポイントはMiles御大ではなくて、Sonny Sharrock のアウトテイク目当てだったりします(笑 といっても<Willie Nelson>という曲の3テイクだけなのですが。でもこれがかなり「いい!」テイクでした。御大を前にしてのスタジオセッションですが、正面突破のプレイが聴けます。あ、ちなみに他のディスクもかなり良かったです(笑 実はComplete Bitches Brew sessions というのが良くなかったんですよねー 名前だけというか・・・

ちなみにSonny Sharrock ってこんなヒト。



いやー大好きなんですよ。レスポール最高の音ですし、なんでしょうねえこのひたすらフリーな空気(メンバーもMelvin Gibbs に Pheeroan akLaff じゃあないですか!)1994年に53歳で亡くなってしまうんですが、この方こそBoxセット出してほしいです。売れないだろうけど(笑
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Bandolim とか Mandolin とか [音楽・動画]




暑いです(笑 音楽部屋は、すでに30度越でありまして・・・はやすぎますよねえ。
昨年の夏は、古いエアコンのせいで40度となってとても録音どころではありませんでしたので、春先に新しいものに買い換えました。本日さっそく使ってみましたが、今のところは快適。真夏になってみないとわかりませんが、昨年よりはマシになってくれるといいですねえ。

今日は最近楽器にさわってなかったので、録音は見送ってもっぱら練習。ネットを見ながらいろんなアプローチを探ったり。ブズーキの動画はあんまり面白いのはないのですが、実はマンドリン関係は興味深いものが多いのです。まずはブラジルのバンドリン奏者Hamilton de Holanda。これは10弦ですね。しかし・・・このリズム感がもうどうやったってマネできません(笑





もう一人は、Avi Avitalというイスラエルのマンドリン奏者。この方はクラシックも演奏するのですが、ちょっと変わったソロ演奏の方を。面白いですよね。何とはなしに民族楽器っぽく響くというか。楽器もフラットマンドリンなのですが、カスタムなんでしょうけど独特の形してますね。クラシックではボウルバックを使うことの方が多いと思いますが、演奏性を考えたらフラットの方になったのでしょうか?それでも普通のフラットマンドリンにしなかったのは、やはり音色の問題でしょうか?僕も演奏しますが、やっぱどうやってもそっち方面の音色がしますから(笑 


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TIGANA SANTANA - 2 - [音楽・動画]




CDを紹介したIGANA SANTANAですが、気になったのでYoutubeで検索したところ良い動画を発見。アルバムでも印象深かった楽曲ですが、独特のチューニングがハッキリわかるカメラアングルでなかなか興味深い動画です。それにしても、ブラジルのミュージシャンって、こういうシンプルなパーカッションのサポート多いんですが・・・最高なんです。ホント。
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多摩川音響 Trio ライブ動画 #6 [音楽・動画]





昨日のライブは、リズム隊抜き、初顔合わせにのメンバー2名という「初めてづくし」のライブとなりました。事前に、「こんな風にしよう」という打ち合わせを出来るだけしないのがウチの演奏スタイルなので、当日も各々が自分の中に「だけ」青写真を持って演奏したのですが、なかなか興味深い感じになりました。個人的にドローンについてあれこれ考えていた事があったのですが、それが(ぼんやりとですが)姿を見せたような気がしました。

動画では、機材の関係で実際の音を捉えきれていませんが、なんとなく雰囲気が伝わるのではないかと思います。
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多摩川音響 Duo ライブ動画 #5 [音楽・動画]





荻窪BUNGAのイベントでの演奏無事終了しました。お客さんも盛り上がっていただいて良かったです。動画はその時のもので、新曲2曲をお届けします。

僕らは最後だったので、共演者の方の演奏もゆっくり聴かせていただきましたが、ディジュリドゥ奏者の風(ルン) さんの演奏は特に最高でした。僕のような音楽をやっていると、「ワールドミュージック」のくくりでディジュの演奏にも少なからず触れているのですが、おそらく今まで見た中では最高の演奏家だと感じました。こういった音色そのものがユニークな楽器というのは、ともすると演奏家が音色によっかかりすぎて肝心の「音楽」が見えにくくなるものです。でも彼の場合(演奏家としてのテクニックもさることながら)音楽としてきちんと成立しているところが素晴らしかった。映像をも喚起させるような演奏は圧巻でした。

わかったような気になるのが一番いけませんね。まだまだ音楽には驚きと力があります。
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多摩川音響 Trio ライブ動画 #4 [音楽・動画]



先日のペンギンハウスでのライブ映像です・・・が、やってしまいました。前回の場所が通路だったので設置場所を変えたのですが、録音レベルを上げすぎました。いつも録音レベルが低いので、少し高めにしたのですが入力オーバーで割れまくり。アングルも微妙で、楽器によってはパーカッションのレオ君がフレーム外へ・・・ 最近小型のレコーダーが出て便利なのですが、微妙な調整が難しかったりしますね。なので今回は見送ろうかと思いましたが、演奏が面白い出来なので、比較的歪のマシな曲をお届けします(といっても割れまくってますが)。期間限定にするかも(笑

次回は4人編成での演奏を目論んでおります。
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多摩川音響 Duo ライブ動画 #3 [音楽・動画]



先週の立川「あちゃ」のライブ動画です。盗撮(笑 のような構図なのは、お客さんが多かったのでカメラをセッティングする場所がなかったからです。カメラ用のスタンドが必要ですかねえ。

「山高帽の男」という曲は多摩川音響をはじめた時、一番初めに作った曲です。「ソロで」と決めたものの「さてどんな風に演奏すれば????」と試行錯誤してまして。とりあえず「テーマでも」と、手癖をさけて(自分としては)弾きにくいポジションと譜割りで作った記憶があります。ちょうどJames "Blood" Ulmer をよく聴いていて(Ornette Coleman の流儀でギターが弾ける稀有な存在だと思います)、バタバタした2ビート曲に挑戦してみようとした曲でもあります。実は作ったものの結構苦手な曲で(笑 あまり演奏していませんでした。このデュオになって少しリズムの感じが変わってきたので、しばらくレパートリーにしてみようと思っています。

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