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Águas de Março - Duo#1 - [音楽・動画]



さて多摩川音響は基本的にメンバーの人数を決めていないのですが、コアになるメンバーは撥弦楽器と打楽器のデュオなのです。個人的に、撥弦楽器と打楽器の組み合わせというのは、特別な組み合わせでもあります。なんというか、最もヒエラルキーの無い、立体的な音楽を演奏することができるフォーマットだと思っています。
というワケで「デュオ音源強化期間」として(笑 僕が影響を受けた音楽をシリーズでお送りします。

初回は、João Gilberto のアルバムから Antonio Carlos Jobim 作詞・作曲、<Águas de Março >(3月の水)を。Joãoの場合、ギターとボーカルだけで音楽としては完成しているのですが、そこにパーカッション(ハイハット)が入るだけでカラフルで立体的になると思います。初めて聴いた時、ギターのコードの爪弾きからボーカル、ハットが入ってくる瞬間がとにかく快感で、ふっと意識が戻ってくるみたいな感覚がありましたね。この曲は歌詞も素晴らしくて(韻を踏んだ?)、ポルトガル語の発音の美しさもあってボーカル曲として完璧な楽曲の一曲だと思っています。

ちなみに訳詩はこちら・・・素晴らしすぎます。

<3月も水>
棒、石
道の終わり
切れ株の残り
ちょっとひとりぼっち
ガラスのひとかけら
命、太陽
夜、死
投げ縄、釣り針
ペローバ・ド・カンポの樹
材木の節目
カインガーの樹、カンデイアの樹
マチータ・ペレイラの樹
風の木
川岸の崖崩れ
奥深い神秘
求めても、求めなくても
吹いている風
坂の終わり
梁、空間
棟上式
降っている雨
三月の水の
小川の会話
疲れも終わり
足、地面
ぶらぶら歩き
手のひらの小鳥
パチンコの石
空の鳥
地面の鳥
小川、泉
パンのひと切れ
井戸の底
道の終わり
顔に不機嫌
ちょっとひとりぼっち
棘、釘
先っちょ、点
滴り落ちる雫
計算、物語
魚、仕草
輝いている銀
朝の光
届いたレンガ
薪、昼
森の道の終わり
ピンガのボトル
路上の破片
家の設計
ベッドの中のからだ
故障した車
泥、泥
足跡、橋
ひきがえる、かえる
森の残り
朝の光の中に
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望
蛇、棒
ジョアン、ジョゼ
手のひらの棘
足の切り傷
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望
棒、石
道の終わり
切れ株の残り
ちょっとひとりぼっち
足跡、橋
ひきがえる、かえる
ベロ・オリゾンチ
三日熱
夏を閉じる
三月の水
君の心には
生きる希望

訳:岩切直樹氏のバージョンです。

実はこの曲に関しては、Antonio Carlos JobimとElis Regina バージョンも素晴らしいです。



後半のユニゾンがもう最高!

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