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撥弦楽器 -plectrumというもの- [楽器・機材]

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僕はいくつかの楽器を演奏しますが、ほとんどが「撥弦楽器」つまり「弦を弾いて音を出す」楽器です。ギターをメインに弾いている時はあまり気にしなかったのですが、ブズーキのような複弦楽器を演奏するようになって、少々困った事になりました。今までの演奏方法だと思ったような音がでないのです。マンドリンやウードなどは、同じ太さの弦が並んでいるのでまだいいのですが、僕のブズーキは特注したもので低音弦の2コースはオクターブになっていて並んだ弦の太さが違います。これがなかなか曲者で、かき鳴らすぶんにはいいのですが単音で旋律を演奏しようとすると実に都合が悪い(笑 特にハイポジションで、しかもある程度の速度で演奏するとなるとキチンとした音にならないのです。とにかく手に入る限りのピックを試しまくったわけです。さんざん探して今はなんとか落ち着いています。楽器によっていくつかのピックを使い分けていますが、ご参考までに(なるかどうかわかりませんが)画像をアップしてみました。

まずは一番左端、HERCOというナイロンピックです。これは一番柔らかい(薄い)モデルです。ウードを演奏する時に使用しています。次の白い三角形のピックは、職人さんに象牙を加工してつくってもらったものです。ピックの材質は「鼈甲が良い」と言われますが、個人的には角や牙といった材質の方がいいように思います。特に象牙は、指に吸い付くような感触があって滑りにくいのです。一番右端は、最近使い始めたものですが、ピックボーイの「ASSUR・BLACK KNIGHT」(アシュラ・ブラックナイト)という恐ろしげなネーミングのピックです(笑 こちらは水牛の角が材料です。僕はこのピックの一番とがったところではなくて、広がった部分の両端を使います。ここを使ってみようと思いついたのは、実は三味線の「撥」をイメージしたからです。この効果は案外大きくて、ピッキングも以前とかなり変わったスタイルになりました(この話はまたいつか)。

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オマケの画像は、音源でもちょくちょく使っているもので「E-BOW」(イー・ボウ)といいます。ご存知の方も多いと思いますが、振動電流(? なるものを流して無理やり弦振動させてしまうといものです。1本の弦だけしか鳴らせませんが、エレキなどのフィードバックににた効果をアコースティック楽器でも出すことができます。向かって左の赤いLEDは、かれこれ15年程前に購入したもので、右の青いLEDは最近のモデルで「E-BOW PLUS」といって2つのモードが使えます。多少パワーアップしたような気もします。

そんな訳で、興味の無い方にはまったくどーでもいいお話でした(笑
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コメント 2

Flatfield

E-Bowってのは、非接触だったんですね。 接触系だとばかり思ってました・・・
by Flatfield (2014-01-22 09:11) 

多摩川音響

非接触ですね。振動させたい弦にまたがる感じでしょうか。
by 多摩川音響 (2014-01-23 09:50) 

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