Pictures 3 ～カオスとか、立ち位置とか～ [音源]
Photo by Watanabe Katsuya
http://soundcloud.com/tamagawa-onkyo/pictures3
ルールのお話の続き。
「カオスを持ち込まない」というのは・・・まあそのまんまです。多分に「自戒」の意味合いも大きいのですけど、僕が演奏しているようなスタイルというのは、「曖昧」な部分が結構あって。そのなんだかよくわからないトコを極端にパフォーマンスすることで「アーティスティックだ」とか、「深い」とかなんだか素晴らしく意味ありげな事のように評価される場合が少なからずあります。大抵の場合、暗くて、ドロドロ、ジメジメした表現なのですが、某氏の言葉にもあったように、こういう演奏ってそればかりではないと思うのです。自分も日本人で、かなり歪んだ人格が形成されているので、そっち方面の演奏の方が楽なんですけど（笑 ともかく、自分の演奏についてはしっかりと意識的であること、明確であることですね。
「すべての楽器が同じ立ち位置」という事。これね、もうムカシムカシから皆が口にし、やってきた事ですよね。ただどうしても、バトルというのか楽器どうしが丁々発止やりあうみたいな表現が多いように思います。僕も昔そういうのが好きだったのですが、いつからか「なんか違うなあ」と思うようになりまして。実際のところそんなフラットな演奏を実践した人ってのは（いつも引き合いにだしますが）、Ornette Coleman とホントに限られたミュージシャンだけだと思うのです。まあそれだけ難しい演奏スタイルってことです。そのままだと難しすぎるので、多摩川音響の場合は少しだけルールがあります。それは「演奏する時は横並び」って事です。別に昨今の小学校の運動会ではないですよ（笑 もちろん誰かが先に行ったり、立ち止まったりしてもいいのですが、その時「ああ今自分先頭にいるなあ」とか「少しゆっくりいこう」とか意識しながら演奏できるようにしようという事です。ゴールは「曲を演奏すること」なのですから皆同じ方を向いてますし。
偉そうにあれこれ書き連ねてみましたが、実際のところまだまだ発展途上、未完成です。尤も出来上がってしまったら、今みたいな音楽は止めてしまうかもしれませんけど（笑
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