小型撥弦楽器の話5 - 南インドのマンドリン - [楽器]
金柑画廊さんでのライブも無事終了。あいにくの雨の中、足を運んでいただいた皆さんありがとうございました。久々にブズーキソロで演奏しましたが、無音になるとちょっと落ち着かず弾き過ぎてしまったかなと思いました。共演者のミュージシャンの音楽も素晴らしいもので、やはり精力的にライブ活動をされていると、その場所にきちんと音を置いていく感じが違います。
さてライブから戻ると(すっかり忘れていたのですが)某オークションの落札メールが届いていました。これがなかなか奇妙な(笑 モノなのですが、南インドのマンドリンです。U Srinivas が手にしているのがそれです。僕はJohn McLaughlinがRemember Shaktiの来日公演の時に初めて近く(なんと前から2列目でした)で見たのですが、まあもう超絶技巧にフッとびましたね。その時ずいぶん変わった形の楽器だなあと思って見ていたのですが、当然そこらにある楽器ではないだろうと、手に入れようとか思いもしなかったのですが・・・
さて改めて見てみると随分と変わった造りですねえ。まず弦の数。僕は会場でも6弦だと思っていましたが実は5弦。しかもベースになっているネックは6弦なんですよ。単に一番下の低音弦を張ってないだけかと思いきや、ナットの溝も5弦用に切ってある。
そして一番はこのピックアップ。
なんと普通の6弦用ピックアップをずらして取り付けてあります。つまり「元は6弦に1本弦を張って無い」のではなく初めから5弦として制作されているということです。これがたまたまそうかと思ったらU Srinivasの動画をみるとよくわかりますが、やはり同じような仕様です。しかも彼だけでなく他のマンドリンプレイヤーの楽器も同じ。ううん流石はインドです(笑)こういう発想は日本人には絶対ないですね。フィンガーボードもなんだかえらくアールがついてるし・・・でもピッチも案外正確だし普通に演奏できます。流石にペグなんかはお世辞にも良いとは言えないのですが、この楽器についてはこのまま使うことにしました。
なんかね・・・いいじゃないですか(笑
コメント 0